自分の席を外し、外を歩き外の風に当たりにいった…
最近寝れてないし、ちょっと歩けば大丈夫だろうと道を挟んだ別の建物まで軽く行く気持ちだった…
そこはアメリカ出向まえに良く通っていた建物だが、帰国してから出勤数も少なく… またそんな出向く時間もなかった…
久しぶりの光景に少し癒されるかと思ったが、その時だった..急に足が止まりまたパニックになった…
どうしたらイイのか分からなくなり… その場で座り込んでしまった..携帯片手に誰か電話をかけていたのを覚えている…
それは鮮明に覚えていないが、もしかしたら嫁だったのかもしれない…
日中だったので嫁も電話に出ることもなく。
本当にどうしたらイイのか分からずその場で5分ほど座り込んでいた…
その時、ふと会社には産業医・心理カウンセラーがいると研修で受けたのを思い出した…
近くに医務室があるのを思い出し、重い足取りで何とか入り…
その時何を言ったかもう覚えていないが、とりあえず医務室のベッドがある部屋で休憩させてもらうことになった。
そこでは頭を抱えながら数時間ずっとどうしたらイイのか?この後どうなるのか?とぐるぐる頭の中はいろんな考えが駆け巡った…
と同時に出るべき会議に出席していなかったため、凄い着信履歴が残っていた…
もう携帯が自分の精神を更に追い込んでいるのが分かった…
数時間して産業医が色々と話を聞きに来てくれたが、これもまたあまり覚えていない…
とりあえず何故か分からないが目から涙が出てきていたことだけ覚えている…
そして更に数時間経ち就業時間が終える前に信頼している上司を呼んでもらった、
上司が部屋に入った瞬間何かが崩れ去るかのようにまた涙が止まらなくなった…
その時自分がもうメンタル的に無理だということを悟った…
上司はもちろん優しい声をかけてくれて心配もしてくれた。
本当にその上司には感謝しているが、まさかその上司と喋るのがその時が最後だったとはその時は夢にも思わなかった….
上司が席を外し更に数十分その場で動けずにいた。しかし就業時間終了のベルが鳴り、次の決断を迫られていた。
もう少しここにいて残業時間で人が減った時間に帰宅するか、それとも早めに職場に戻って帰るのか?
どっちにしろ一度職場へ荷物を取りに行く必要があった。残業時間に人が減ることもない部署だったので、ここはもう早めに帰ることを決断した。
本当に職場へ行けるのか?普段そこまで息が上がらないが… 何故か過呼吸気味になっていた。
さっき来てくれた上司が近くの席にいたが、上司とは喋らず荷物をまとめて逃げるように出ていった。
何人か仕事のことで聞きたがっていたように見えたが、その人たちの視線が自分にとっては殺気だっているようにしか見えず、
本当に職場が恐怖でしかなく、一刻も早くその場から逃げた。
そして帰り際に同期が「週末飲みに行くけどどうする?」と声をかけてくれたが、
「ちょっとごめん…子供の調子が悪いらしいから明日連絡するわ…」と言ってなんとか逃げた…
一歩外に出るとさっきまでの過呼吸がおさまったが、足取りは重たかった。
朝歩いてきた道のりが非常に険しく、長く感じたが…その日は何とか家に辿り着くことができた。
続く
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